実質エッジ長ってどのくらいあるのか、興味があって調べてみた。
スキーの両脇には、エッジと呼ばれる金属がついていて、それを研ぐことで硬い雪面でも雪を噛めるし、摩擦でブレーキをかけたりできます。
そんなこと誰でも知っているとおもいますが、最近のスキーはスキーの先のまるまったティップより、ずいぶん前から曲がり始めたロッカー形状というのが一般的のようです。これがあるので、雪面にコンタクトするエッジの長さが短くなり、ターンしやすくなるのだそうです。
海外のスキーでは、前後にエッジがついていないものまでありました。
ただ、エッジが短くなると、ターンの時の安定性に影響があるとの指摘もあります。
ぼくもたくさんスキーを手に入れたけれど、どのスキーがゲレンデで安定感があって、どのスキーが曲がりやすかったりパウダーに向くのかを調べてみようと思い。作ったのがこの表。
それぞれ写真を撮ったので掲載します
VOLKL KURO
キャンバーが全くないのがKURO。これはパウダー専門と言うことなのでしょう。
前後ともに50センチを超えるロッカー。ふむところはフラットな形状です。
KUROの前はこんな感じ。緩やかながらずいぶん中心付近から立ち上がっています。
これが後ろ。同じくかなり中心から立ち上がっています。
これじゃ、ピステされた硬いバーンだと、厳しいかもしれませんね。。
K2 Remedy
レメディーもやっぱりキャンバー部分がめちゃくちゃ短い。なんと100センチを切って89センチ(笑)ファンスキーで滑っているようなもので、曲がりやすそうだけれど、ブレーキ掛けられるのかなって感じです。
これが前側で。45センチも手間からロッカー。
そして後ろがこれ。長大です。。。
紹介の順は、スキーセンターの幅の大きい順になってます。
K2 Coomback
Coombackは、114mmというセンター幅なのに、バックカントリー向けにつくられているからか、全体的に安定志向な感じです。
フロントはパウダーに対応したロッカーですが、テールはふらっとになっていて踏ん張れるよう考えられたオールマウンテンロッカー。
前はこんな感じで、ロッカー形状はそれなりに長い。
後ろはシールを張るためかフラット。ティップもほぼない。
キャンバー長は127cmとそれなりの長さが確保されています。
Icelantic Keeper skny
アイスランティックのキーパーですが、スキニーというゲレンデ+サイドパウダーが狙いのスキーです。
このモデルは191センチと長いのですが前後ロッカーがしっかり取られていて137cmのエッジ長に抑えられています。
それでもこのエッジだと、引っかかったりを気にした方がいいかもしれません。
前はこんな感じで、ティップの高さはそれなりにあります。95mmという狭さもあって、雪の上に顔を出すように高くなっているのかな?
後ろはこんな感じで、ティップの角度が前よりも大きい。
なにより、キャンバーの高さがすごくて、たとえば基礎スキーのアトミック ブルースターSXよりもしっかりキャンバーなんですよね。。
ATOMIC DRIFTER
大好きなドリフターは、何から何まで優等生。逆にいえば中途はんぱ?
センター95mmですが、サイドカーブがカービングスキー並みにあって、フロント136mmも太さがあるのです。
そして、エッジの長さは139cmとかなり長め。ゲレンデでも滑りやすかったわけだー。
パウダーでもしっかり浮いてくれたし、このスキーのおかげで山スキーがすきになったものでした。
前がこれ、結構ティップの角度がある。
後ろがこれ。バックカントリー向けなので、ツインチップと言うほどは上がっていないですね。
ATOMIC ASPECT
上のドリフターのさらに軽量、春などに使うツアー用スキーがアスペクト。
163センチと短いすきーですが、エッジ長は130cmと長め。177センチのCoombackより長い。ターンの安定性とか、クラストした斜面でエッジが噛むように長いのかな?
前はこんな感じでドリフターに似たティップの角度が大きめ。
後ろはさらにフラットですね。
K2 PRESS
プレスは、パーク向けの板で、完全にツインチップのモデルです。
バックカントリーも行けますが、性格はゲレンデおよぼパークなのでしょう。
前後のティップが均等で、20センチくらい。有効エッジ長は117センチ。
でもこの板は、他の板よりもズラシがしにくい印象だったんですよね。こんなにエッジ短いのに。。
前はこちら。なんかカワイイ。
後ろはこちら。
前とほぼ一緒ですね(笑)
ZUMA BC-Platinum
手ごろな価格で、オールマイティーな使い勝手ということでお気に入りのBC-Platinum
この板もエッジ長は117センチと短い。バックカントリーと銘打っている割に、AtomicやK2とは考え方が違うようです。
前はこちら。結構手前から立ち上がった大きめのロッカーです。
後ろはこちら、控え目ながらロッカーしてますね。テールの抜けがイイ、というか踏ん張りが利きにくいのはこのせいかもしれません。
Zuma Dorey Pro Park
同じくツマのドーリープロのパークモデルです。
こちらは実は有効エッチ長がながく、滑りを安定させる方向なのかな。と想像してみます。K2のPRESSと同じく、前後ほぼ同じ形状です。
前はこちら。ティップの形が少しハンサムですね
後ろはこちら。前と全く同じ形状です(笑)
ATOMIC Bluester DD3 SX
一本だけ持っている基礎スキーがこのブルースターダブルデッキのSX。小回り板です。
センター67mmと細身ですが、フロント130mmくらいの太さがあり、サイドカーブがえぐい。
Rが10mくらいですから、括れっぷりがおそろしい。
このスキーは少し長めの175cmです。以前のってたスキーが2mだったので、それでも短いですが。。
有効エッジ長は圧倒的な156cm。オンザレールの安定感なのはこのせいです。
まえはこちら。ロッカーって何?ってなもんです。
後ろはこちら。フェイキーで滑ると刺さりますね。。
長々と書きましたが、いろいろ傾向があって面白いですね。